ニワトリノニワ
阿波、放し飼い・有精卵 「池田なません」
安心して食べられるように
われわれは食料自給率が40%に満たない国に住んでいます。
これは毎日食べる食事の60%以上を海外に依存しているということ。食べ物は命の源。私たちはこれからもずっと自らの命を海外に依存して行くのでしょうか?
世界には80億人もの人間が生きています。その人間の食べ物を生産するために1分間でサッカー場11個分ものアマゾンの森林が失われています。
アマゾンは地球の肺と言われるように森が大量の二酸化炭素を吸収しています。アマゾンの森が減少し続け地球上の二酸化炭素を吸収できなくなれば温暖化が更に進んで行く。
その結果、世界の穀倉地帯である大陸に異常気象が頻発し始めています。つまり世界の食料産地が危うい。その産地に食料の大部分を依存している私たち日本人はこの先ずっと安心に暮らせますか?
そんな危うい日本を子供たちに残してはならないと私は2008年に脱サラし自分で食料を生産する道を選びました。それもエサの自給率がたった10%しかない養鶏を。国産のエサで卵を作ろうと。
それから10年以上も月日は流れ最近流行っている産直サイトでは若い人を中心に放し飼いや平飼いの養鶏農家がかなり増えたようです。新規就農がしやすいためでしょう。また情報を公開して来たニワトリノニワの影響もあったに違いありません。しかし一方でエサの自給率は相変わらず10%程で低迷したまま。これでは何も変わらないではないか。
そこでエサを全部自分で栽培するような養鶏モデルができないだろうか?と考えるようになりました。
2024年。色々なタイミングが重なり阿波の地に農場を移転し、完全自給型養鶏を目指すことに。一方で私自身も自宅をセルフビルドして自給自足の生活を目指して再出発することになりました。
2025.春 ニワトリノニワ 池田